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エッセイ

「真冬の汗」

その年は例年にない大雪だった。 毎朝、帰宅後は雪はきに追われる日々が続いた。 ある朝、わずかに出発時間が遅れた。案の定、渋滞に巻き込まれた。 焦りながら駐車場に停車すると、空回りする音が聞こえた。 「まずい」 始業時間が迫っている。 ひとまず車…

「先生と将棋の神様」

将棋を覚えて3ヶ月。友人2人と共に臨んだ初めての大会は、残念な結果に終わった。 意気消沈して帰ろうとしていると、後ろから声が聞こえた。 「指導対局受けていきませんか?」 指導対局?怪訝そうな我々にその男性は続けてこう言った。 「最後の空きがある…

「楽しみの共有」

時刻はわずかに正午をまわったところだった。休日のカフェは、いつになく賑やかだった。私は、久しぶりに会った友人の話に耳を傾けている。幸せな時間だ。 「あのさ、実は…」 ゆっくり述べられた言葉は、鋭く私の胸を打った。 私は将棋が好きだ。大好きだ。…

「くそつまんねーブログだな」②

あいつには、ブログを開設したことは真っ先に伝えてある。にもかかわらず、だ。何も反応がないのはどういうわけか。 「ブログ読んでる?お前から反応がなくて、残念でたまらないよ」 「あー、見たよ」 なんだ、ちゃんと読んでるんじゃねーか!私は腹の中で毒…

「くそつまんねーブログだな」①

明らかに私は高揚していた。まさか自分がブログを開設するとは、夢にも思わなんだ。 表現できる喜びと希望。どんな反応が返ってくるのだろうか?そんな事を思いながら、いろんな人に吹聴した。 それから数日。天下一将棋界のスーパースター、魚鱗さんから感…