雁木戦法の復権

雁木戦法。将棋の戦法の中でもマイナーであった、以前は。

しかし、その雁木がにわかに脚光を浴びつつある。

最近読んだsuimon氏と雨夜龍馬氏の雁木に関するブログ記事はとても良かった。それを読んでいてまた雁木を指してみようか、そんな気持ちが芽生えてきた。そう、実は何を隠そう私は一時期雁木に傾倒していたことがあるのだ。

 

今から約15年前。現在とは情報には雲泥の差があった時代だ。人と同じ事はしたくないという生来のあまのじゃくな私は、なぜか雁木に目をつけた事があった。

専門の本はなく、指している人もほぼ皆無であった。雁木を指すと、必ず感想戦

「雁木とは珍しいね~」と言われた。

私が指していた形は、銀を57と67に並べて、さらに65歩と角道を通し、48飛車と回る。

破壊力抜群で、勝っても負けても爽快感があった。

 

それからしばらくして、願ってもないチャンスがやってきた。

他流試合で、元アマチュア日本一の方と盤を挟める事になったのだ。

当時は、居飛車振り飛車を両方指していたが迷わず雁木を選択。

超強豪に真っ向勝負を挑んだのだが…

 

結果は完敗だった。角を素早く84に配置されて猛攻を浴びてあっさり土俵を割った。

これがアマチュア日本一の底力か…!!と驚嘆したのを鮮明に覚えている。

感想戦で「雁木は88の角がいなくなるイメージがあるから、79玉は必要じゃないかな。飛車打ちにも強いしね。」

目から鱗とはこのことか。69玉のまま戦う先入観が覆った瞬間だった。

 

だが、私の雁木ロードはこの完敗がきっかけで幕を閉じることになる。

もしあのまま雁木を指し続けていたら…

 今からでも遅くない。また雁木を指してみよう。