ツノ銀雁木VS最速の布陣

初手からの指し手

※実際は私が後手番で雁木側です。

 

▲26歩△34歩▲25歩△33角▲48銀△32銀▲48銀△44歩▲58金右△43銀▲68玉△32金▲78銀△41玉▲79玉△62銀▲36歩△64歩▲57銀△63銀▲35歩△同歩▲46銀


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今、雁木が熱い。プロの先生の将棋でもしばしば見受けられるようになった。今後、雁木の発展が楽しみだ。

 

時計の針はちょうど20時をさしたところだった。

私はスタバでお茶を飲みながら、県強豪のあべしん君←(本人了承済み)と向き合っていた。

どうやら天下一将棋会配信VS魚鱗さんとの将棋(https://twitter.com/namba_hills/status/873853886838300672←2時間42分頃に私が登場します。)を観戦してくれたらしい。ゆっくりと、彼は口を開いた。

「あの雁木対策は秀逸でした。将棋の理にかなってますね。△33角を一番とがめているかも。」

確かにその通りなのだ。▲25歩で△33角を強要し、その弱点である角頭に狙いを定める

そして彼はこうも言った。

「本当に△33角って必要なんですか?もし私が雁木をやるならそこから調べてみたいです」

そして、最後にぽつりと一言。

「将棋は自分で考えるのが大事なんです」

ソフトで調べる事が全盛の時代。彼の言葉がしばらく頭から離れなかった。

 

それから数日後。雁木戦法の復権最終回を書き終えた私は、達成感と高揚感に包まれていた。

次はどんな記事を書こうか。ツイッターに11個候補を並べてみた。しかし、どれも企画倒れになりそうである。

苦笑いしながらとりあえずクエストで1局。

5分切れ負けは気分転換にはちょうどいい。

相手は高段者。しかも初手は▲26歩。ニヤリ(* ̄ー ̄)ツノ銀雁木の出番である。

しかし、本譜のタイミングで▲25歩を決められると△33角はどうしても必要な気がする。

現時点ではやむを得ないという結論に達した。

例によって、相手は左美濃。コンパクトで手数がかからず堅い。現代将棋の象徴だ。

私は61の金をそのままに、せっせとツノ銀の完成を急ぐ。

これがささやかな工夫だ。82の飛車が22もカバーしてるでしょ、と言っているわけである。ただし、右金が離れる代償も大きい。

しかし、私は指しながら違和感を覚えた。

おかしい。陣形が立ち遅れすぎている。

その正体は、相手が先手番+角道を開けていない+38飛車も省略して角頭を狙ってきた事にあった。

まさに最速の仕掛けだ。

図の局面。

私は、2つの候補を考えたが、1つはすぐ切り捨てた。

だが、切り捨てた方が正解だったのだ。

ここで間違えた私は一気に大苦戦に陥る事になる。

続く