ツノ銀雁木VS最速の布陣③

 


f:id:tenkaichibigbo:20170707210920j:image

再掲。図は△46角まで

※実戦は私が後手番です。

以下の手順

▲68金寄△35角▲44銀△同金▲同角△同角▲同歩△29飛車▲64角 △52飛車▲91角成△66歩▲同歩△35角▲55歩△63銀▲48香車


f:id:tenkaichibigbo:20170707213940j:image

試合終了の合図△46角が再掲の局面である。純粋王手飛車。「誰にでもうっかりはあるよね、しかしどこが悪かったのかなぁ。」私が脳内感想戦をしていた時間、その間わずか6秒。相手の方はじっと▲68金寄。

えー!?まだやるの!!(゜ロ゜ノ)ノ

投了してくれよ、とノータイムで△35角。

さらにノータイムで▲44銀。

早く投了してくれよーと思いながら△同金。

以下バタバタと手が進んで▲44同歩の局面。

あれ?なんか結構大変になったかも…?

実はもはや大変どころの騒ぎではなかった。評価値がこちらの+300まで急接近していたのだ。なんと、この何気ないやり取りで700点も差が縮まった事になる。

▲44銀に対しては△26角とかわせば有利を維持できていたのだが、本譜は相手の角を捌かせたのが大問題。88の角が捌けた事によって、玉の逃げ道ができた事が見た目以上に大きいのだ。そしてじわりと伸びてきた44の歩も不気味な存在である。こちらの守りの薄さも気がかりだ。

おかしい…王手飛車をかけたはずなのに…

次第に焦りの気持ちが芽生えてきた。

27銀「お、俺のせいなのか!?」

お前の働きのおかげで王手飛車かけれたんだよ。27の銀をちょん、とタップする。

そんな事を考えながら△29飛車。そこに▲64角が放たれた。背中を冷たい汗がつたう。

アレ…?ドウシテコウナッタ?

私が感じた通り、この局面は-155。なんと、逆転されてしまったのだ。

「え?なんで?これ逆転されるってどういうことなんだ?まじか!!おかしいだろ!!!

萎えるわー。超萎えるわー。でも待てよ、これで負けたらブログのおいしいネタになるんじゃねw?」

動揺→怒り→哀しみ→ネタ作り笑と目まぐるしく感情が揺れ動いた20秒。気を取り直して△52飛車と辛抱。忍耐である。

では、どうすればリードを維持できたのか?△29飛車では、△64角が大攻防で斜めのラインに先着するのが急所中の急所だった。 先着1名様を逃して、奈落の底にまっ逆さまである。

遅ればせながら△35角と逆転を信じて据える。斜めを制す者がこの将棋を制す。実際これは好手で、悪いながらも粘っている。▲55歩で銀を僻地に追いやってから▲48香車。下段の香に力ありの格言通りの一着だ。しかし、ここでは平凡に▲81馬ならこちらが困っていた。

「チャンス!!」

 残り1分30秒、▲48香車を見た瞬間に、私はノータイムで次の手を指した。

最終回に続く