歩っかる将棋ブログ

2024年から山形県天童市を中心に将棋の活動を再開しました。将棋大会の様子や自分の実戦を紹介しています。

第53回支部対抗戦・名人戦山形県大会

今年から大会規定が変わったのを機に支部名人戦にエントリーしました。

いつものように、カロリーメイト、ハイカカオチョコレート、ナッツ、ルイボスティーを購入して大会会場の天童市民プラザに向かいました。

大会ルール

  • 持ち時間は東日本大会と同じ20分切れたら1手30秒の秒読み
  • スイス式リーグ
  • 入賞は6位まで

ここからは対局を振り返ります。

1回戦 対M氏

M氏の十八番先手三間飛車に対して、居飛車穴熊で対抗しました。94歩を省略して14歩を突いた形を選んだのがささやかな工夫です。

しかし、少しずつ手が遅れている感覚があり、欲張りすぎたかもしれません。松尾流穴熊を放棄せざるを得ない展開になり、自信がない展開でした。

先手の▲48角に対して持ち時間を全てつぎ込んで決戦に踏み切りました。

中盤の難所。

▲48角以下は、△65歩▲同銀△64銀▲74歩△65銀▲同桂△74飛▲同飛△同歩▲62飛

好手。後手の32金をにらみつつ、64角をケア。

決戦を選択したものの▲62飛と打たれて少し後手が悪そうです。ここで△31銀と松尾流穴熊を構築。長期戦に持ち込んでチャンスを待つことにしたのですが……

32の金が浮いているので修復作業。徹底抗戦。

△31銀以下は、▲41銀△69飛▲37角△55歩▲同角△64歩??▲32銀不成△同銀

次の1手をうっかり。

先手の▲41銀に対しては32の金をケアする必要があったようです。ここで▲53桂成の軽手をうっかりしました。居飛車は粘る順がありません。以下も手堅くまとめられて押し切られました。

89にいた桂馬が大躍進。俗に言う「天使の跳躍」

2回戦 対I氏

1回戦に続き後手番です。序盤に微妙な駆け引きがいくつかあり、I氏の玉頭位取りを見てから角交換型四間飛車穴熊に変化しました。今、△72金寄とさらに補強したところです。先手はここで積極的に動いてきました。

堅さVSバランス。後手は33の銀をどう使うか。

△72金寄以下は、▲74歩△同歩▲同銀

この局面で大長考。後手に先手の銀を捕獲する手段はあるのだろうか?

銀が単騎で突入してきたのでなんとかとがめる手段はないかと大長考に沈みました。

読み筋は、△84歩▲51角△73歩▲同銀成△同桂▲42角成△同銀▲41飛

変化図。この飛車打ちが厳しいと判断して読み筋を打ち切ってしまった。

42の銀取りが受けにくいのでここで読みを打ち切ってしまったのですが、ここで△39角と反撃すれば後手が指せていたようです。

変化図その2。後手期待の反撃。先手は飛車が狭い。後手良し。

本譜に戻ります。

再掲。図は▲74同銀まで

持ち時間の大半をつぎ込んで悩んだ末に△61金!を選択しました。△61金以下は、▲85銀△71金寄▲76銀と進行。なんとか均衡を保つことに成功したようです。

苦労の末に互角を維持。

▲76銀以下は、△14歩▲55歩△44銀▲24歩△55銀▲23歩成△27歩

歩っ軽。後手期待のカウンター。先手は58の金が浮いているのが痛い。

今までの苦労が報われた気持ちになり、ここで歩っと気持ちがゆるみました。しかし、実際は思ったよりも難解だったようです。

△27歩以下は、▲同飛△49角▲28飛△58角成▲同飛△46歩▲同歩△同銀▲68銀

玉の脇を引き締めながら飛車筋が通った。後手は46の銀が重い形。

後手が好調に攻めているようですが、最後の▲68銀が味の良い引き締めでここでは形勢が互角に戻っています。

▲68銀以下は、△35銀▲48歩と進んで先手が持ちこたえる形になりました。

35の銀の働きが弱い。ここからの後手の構想がまずかった。

▲48歩以下は、△43飛?▲32角△46飛▲21角成△75歩??▲同銀△76歩▲85桂△26飛▲59飛

ぴったりの飛車引き。後手は攻めが細く歩切れも痛い。先手良し。

△75歩と上から攻めた構想が疑問で、47に打つ歩が無くなってしまいました。

最後の飛車引きがぴったりで先手が優勢です。この後は66に角を据えられて手厚く指されて負けになりました。

昼食

  • 牛丼弁当
  • カレー弁当
  • 唐揚げ弁当

上記の3種類から選択+お茶でした。

昼食後の3回戦はM氏に先手中飛車穴熊対銀冠の戦型で勝ち、1勝2敗で今大会は終了です。なお、結果は日本将棋連盟山形県支部連合会の結果のページをご参照ください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。