歩っかる将棋ブログ

2024年から山形県天童市を中心に将棋の活動を再開しました。将棋大会の様子や自分の実戦を紹介しています。

天童支部タイトル戦①

天童支部で毎月第3日曜日に開催されているタイトル戦に参加してきました。

タイトル戦の概要は下記の通りです。

  • 12時30分対局開始
  • スイス式5回戦→優勝者がタイトル保持者へ挑戦
  • 持ち時間は15分切れたら1手30秒
  • タイトル獲得者、並びに1位~3位まで賞品、参加賞あり

大会を振り返ります。

3回戦 対M君

1回戦はT君の四間飛車穴熊に玉頭位取りで勝ち、2回戦はM君のエルモ急戦に三間飛車穴熊で対抗して勝ってからの3回戦です。

M君とは先日の第26回北部将棋大会以来の対局です。今回は先手番だったので先手中飛車を採用しました。

先手中飛車穴熊対2枚銀。分厚い壁を突破できるか。

後手の△73桂を見てさっそく動きます。△73桂以下は、▲75歩△84飛▲95角△94飛▲96歩

端角をからめながら攻勢。しかし善悪は微妙。

後手は自然に対応しています。▲96歩以下は、△75歩▲54歩△同歩▲同飛△62金

ここで大長考。金銀の壁を突破したいが……

何かありそうかと思って大長考しましたが、後手陣に隙はありませんでした。▲74歩や▲44飛なども成果が見込めず断念。△62金以下は、▲28銀△55歩と進みました。

飛車が助からない。先手正念場。

ここで再度長考して時間を使いきりました。ただ、この進行は先手としては予想できた手順なので時間の使い方としてはよくありません。明らかな変調です。結局ギリギリまで考えて▲39金と自陣に手を入れました。

後手はやや怪訝そうな手でゆっくり銀を持って△45銀。△53金で飛車を取りに来る手しか見えておらず、悲しいうっかりの発動です……

飛車が助からない。先手は無理でも攻めるしかなくなった。

富士山盛りサーモン軍艦「うっかりに気づいたときは、時すでにお寿司」私「……」

ただ、秒読みが始まっているので嘆いている暇はありません。△45銀以下は、▲64飛△同飛▲84銀△52金寄▲75銀引

角で桂を取る構想。互角に戻った。

73に銀を使うのではなく75に引いて使うと角が軽い形です。少し先手が持ち直しました。▲75銀引以下は、△94飛▲73角成△56歩▲74歩

今度は先手が飛車を捕獲する形に。先手に流れが傾いた。

▲74歩で後手の飛車が狭くなり流れが先手に来ています。対局中も手応えを感じました。▲74歩以下は、△57歩成▲95歩△88飛▲57銀△89飛成▲58金△99角成▲94歩

飛車が取りきったが、後手もその間に桂香を補充。激戦。

飛車を取れたのも大きいのですが、後手はその間に壁角を捌きながら桂香を持ち駒に蓄えて2筋からの猛攻を狙っています。▲94歩以下は、△35桂▲48銀△24香▲66歩

馬筋を止めて▲55馬を狙いにしたが……

次の▲55馬に期待しましたが、後手の2筋からの攻めが予想を上回る厳しさでした。

▲66歩以下は、△27桂不成▲同銀△同香成▲59歩△57歩▲同金△78竜

歩の手筋と竜の活用を駆使して先手陣を攻略。△48竜と△75竜の狙いが受けにくい。

一瞬で局面が悪くなったことに驚き、秒読みで修正ができませんでした。△78竜に対して▲58飛車と合わせたのが悪手で△75竜と銀を補充して後手が手厚い形です。

五段目の竜が手厚い。先手の▲55馬を消しているのも大きい。

△75竜以下は、▲28歩△18成香▲同玉△14歩!

端玉には端歩の格言通りの一着。先手敗勢。

ノータイムの△14歩で先手は困っています。金銀3枚が守りに機能していません。この後も粘りましたが敗れました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。