1月28日(日)に村山市で開催された「第48回村山市長杯争奪新春将棋大会」に参加してきました。
出発準備
久しぶりの大会参加なので、将棋仲間のくぼさんのブログを読んで気持ちを高めてから出発しました。途中、コンビニで栄養補給にカロリーメイトを購入して準備万端です。
会場到着
大会会場までは車で約30分ほどでした。
こちらが入口です。
今年の山形は記録的な暖冬で、ほとんど雪が降りません。会場がある村山市も豪雪地帯なのですが、雪が非常に少なかったです。
開会式を終えて、真田圭一八段の号令で対局が開始されました。
1回戦 対Y氏
ルールはスイス式トーナメント5回戦で、持ち時間は15分切れたら30秒です。
ここからは印象に残った対局を2局振り返ります。
1回戦の対局相手のY氏は70歳を超えていますが、気力、棋力共に衰え知らずの強豪です。私の後手四間飛車穴熊に先手は銀冠で対抗。銀冠はY氏の十八番です。
▲38飛車に対して長考。先手は間合いを計りつつ、力をためています。15分30秒の持ち時間からたっぷり時間を使って開戦を決断しました。
▲38飛以下は、△84歩▲同歩△85歩▲97角△84金
お互いに怖い局面です。対局中はまずまずの局面と感じていました。
△84金以下は、▲24歩△同歩▲28飛△95歩▲同歩△75歩▲66銀△95金
△95金以下は、▲96歩△同金▲同銀△同香▲89玉
この局面が本局の急所でした。本譜は▲89玉以下、△97香車不成▲同香△93歩▲75銀△92銀▲99香
△97香車不成と角を取るところでは、△86銀と攻めていくのが有力でした。
難解な形勢ですが、先手の駒はどれも急所にきいています。この後はY氏の指し手が冴えわたり敗戦。黒星スタートになりました。
昼食
1回戦終了後にY氏と感想戦をしながら美味しくいただきました。
大会参加費1,500円の中に昼食代も含まれています。
3回戦 対O氏
ここでO氏は「揺さぶりかけてみたくなるよね」と小声でつぶやきながら▲66飛。
「当然読んでいます」と言わんばかりにノータイムで△62飛。そこで▲86歩と突かれて早くも形勢が悪くなりました。中飛車を得意とするN君に聞いたところ、△62飛車に変えて△52金と耐えればまだがんばれたようです。
ここからは苦難の道の連続です。▲86歩以下は、△45歩▲85歩△55角▲86飛△77角成▲同桂
ここで粘る順を模索するために時間を投入しましたが、いい手はありませんでした。
悪くなってから時間を使うのは、時間の使い方として一番まずい手段です。
ここで長考の末に△82歩と辛抱しました。「ひえ~渋い。渋い……」と思わず声が漏れるO氏。以下、▲84歩に△92角と投入しましたが、俗にいう「幸せになれない手」です。
先手は持ち駒の角という大きな主張ができたので、急ぐ必要がありません。慌てず、陣形を整えられてさらに差が広がりました。しばらく進み、迎えたのがこの局面です。
先手の突破を防いで頑張ってきましたが、ここで軽妙手があります。
▲72歩!の焦点の歩の手筋一発で後手は受けがありません。飛車で取れば▲83歩成、角で取れば▲71角、放置しても▲83歩成があります。以下はO氏の独壇場。先手中飛車の会心譜となりました。
11年ぶりの優勝を目指して対局に臨みましたが、最終結果は3勝2敗でした。
約4年ぶりの将棋大会参加は、充実した時間でした。運営の村山支部の方々はじめ、関係者の方に感謝です。
今大会の各クラスの結果は日本将棋連盟山形県支部連合会に掲載されています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。