第62回三段リーグ

半年間にわたる長丁場のリーグがいよいよ、明日、開幕する。
精鋭36人、この中からプロになれるのは僅か2人の本当に狭き門。
自分が対局するわけではないのに、なんとも言えない、言葉にはし難い緊張感がある。

私には半年間、ただ信じて見守る事しかできない。
どんな結果でも最後まで見届けよう。そして全力で応援して、力を出しきれる事を心から祈っている。
想いが届きますように。

残り時間

将棋の対局には大抵、持ち時間がある。残り時間は対局時計が明確に表示してくれる。
しかし、人生の残り時間となるとどうだろうか?
それは誰にも分からない。もしかしたら、今日が人生最後の日かもしれない。もしかしたら、この対局がこの人との最後の勝負かもしれない。
メメント・モリ
ラテン語で、自分がいつか必ず死ぬことを忘れるなという警句である。

今朝、目覚めるとどうにも体が重かった。少し疲れが残ってるのか…覚えているのはここまでである。
気づいたら、階段から転落していた。頭を打たなかったのは不幸中の幸いだった。
それにしても、だ。今年は体調が芳しくない。年明けから試練の連続である。元旦と8月に熊野大社で引いたおみくじは大吉だったのになぜだσ( ̄∇ ̄;)
具合が悪くて救急車を呼ぼうと思ったのが今年だけで2回。我ながら困ったものだ。

そもそも、私は病気や事故でとっくに死んでいてもおかしくなかったという経緯がある。
にも関わらず、今、こうして生きている。
というよりは「生かされている」
これは果たして一体どういうことなのだろうか…?
実利や損得を超越した何か大きな役割 。
それがあるとすればやはり「将棋」しか考えられない。

将棋を通して表現する事。サポートする事。還元する事。才能の発露。
今、自分にできる最善の一手を。それは微力かもしれないが、確かな情熱の炎となるはずだ。
命ある限り。命あるからこそ。
私の場合はそれは将棋だが、あなたの場合はそれはなんだろうか?このブログを読んでくれている方に問いたい。本当にあなたにしかない才能を発揮して日々生きているのだろうか?いきいきと、生きているのだろうか?

余計なお世話かもしれないが、これも何かの縁である。私も精一杯生きる。だからあなたも自分だけの道を進んでくれ。もし今、つらくて元気がないなら死なないでくれ。生きるという表現には、どうにも前向きなイメージがつきまとう。でも、人生で1番大事な事は、自分の命を諦めないこと。生きることよりも死なない事かもしれない。

今日のブログを何度も読み返して思ったことがたった一つ。
この内容、やっぱり頭を打ったかもしれない…笑

久々の現場

幸運にも仕事が早く終わった。

そして今日は水曜日。子供将棋教室の日である。

「久しぶりに顔出してみようかな…」

車を走らせること20分。

見慣れた景色が現れた。皆一様に真剣な表情だ。そして活気に溢れている。空気や雰囲気がいきいきとしているのだ。

それにしても、講師の先生方には頭が下がる。

毎週、それを何十年も継続する情熱は並大抵の事ではない。本当に素晴らしい。


私もさっそく平手で対局。感想戦で急所のポイントを丁寧に考えてもらい、

一緒に検討。才能ある少年なので、何かを感じとってもらえたら嬉しい。

時間があったので、別の若手有望株と30秒で平手戦。

彼の将棋に対する真摯な姿勢は素晴らしい。私もぜひ見習いたいものだ。

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図は後手の私が△84角と転回したところ。これに対して▲86歩がまずく、△同歩▲同角に△82飛車でしびれ。▲87歩と辛抱したものの、△73角が味よし。手順に歩が切れた上に、1歩手持ちにして、尚且つ角を釘付けにした上に飛車が直通。言葉に表現すると、居飛車にとってこれ程のプラスの要素になるのだ。

盤に再現して、ぜひ失敗を次に繋げてほしい。


19時、終了の時間である。保護者の方が続々と。ご両親やご家族のサポートはありがたく、あたたかいものだ。

終わってからふと気づいた。

久しぶりに将棋を指したら、なんだか心も体も「軽い」のだ。

やはりいくら忙しいとはいえ、仕事ばかりでは息が詰まる。

今日は来て良かったな。そんな事を思いながら家路についた。


 

将棋再開!

どうも、ブログは薄っぺら、将棋は県で50位、だめリーマンです♪ヽ(´▽`)/
書いてて悲しくなってきたよ、全くもう…ブルゾンちえみさんの勢いにあやかりたいものです。

スタバ研は解散?したものの、スタバは相変わらずよく利用。仕事終わりに至福の一服。
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いつものアールグレイ。お供にシナモンロール
今日は今年一番の冷え込みだったので、温かいものが体にも心にも沁みわたる。普段の喧騒から、意識的にペースを落とすことは大切だと思う。

先日のスタバ研の事はあべしん君が見事にまとめてくれた模様!これは実に面白い。
http://abcnshogiblog.com/blog-entry-416.html?sp
今年で40回目を迎える、県職場・団体対抗戦。いつもは高校のOBチームで参加していたのだが、今年はメンバーの都合が合わず断念。なので、あべしん君に一緒に組もうよと打診。
あべしん君と団体を組むのは初めてなので、とても楽しみ。もう1人も県内学生トップレベルの期待の若手。県竜王、若手のホープWith県50位←あれ笑?

筆を持つことは宣言したけど、そろそろ将棋の駒も持たないとなぁσ( ̄∇ ̄;)将棋再開!!
その前に…まずはスタイリッシュ将棋盤探そうっと笑

スタバ研解散…?

運ばれてきたのは…
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豪華な中華料理。
一口、一口ゆっくり味わいながら口に運ぶ。
食べ終わってぼんやりしていると、彼は半ば呆れたような顔で口を開いた。
「疲れきってませんか…?」
「ハハ、疲れきっててなんもいえねー( ̄▽ ̄;)」
そう言い終えると、思わずため息が出た。
あべしん君も苦笑いである。
「これなんですけど…」
何やらごそごそしている。
どうぞ、と渡されたのはお土産だった。
わざわざこれを渡すために、気遣ってくれたらしい。有難や。

そこから場所をいつものスタバへ。
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最近はアールグレイの紅茶一択である。
滞在は1時間半程。にもかかわらず、よくまぁこれほどネタが次から次へと…

ここから先はあべしん君が面白くまとめてくれると思います笑 後は任せた(* ̄∇ ̄)ノ

ブログの更新は?

あっという間に月日が流れてしまった。
気がつけば9月も終わろうとしている。
将棋と文章。忙しさにかまけて、どちらもなおざりになってしまった。この短期間で随分いろいろな事があった。特に雁木の隆盛にはビックリ。更新していない間も、雁木の記事だけはアクセスがあった様で有難や。だが、進歩しすぎてあまり参考にならない気が…

ブログの更新が滞っていたある日。あべしん君からLINEで一言。
「ブログの更新は?」
忙しくてとお茶を濁したものの、どうにも味が悪い。彼からはさらに有難い催促?がもう一度あった。
それからさらに数日後。天下一将棋会のラスボスこと、くぼ2かんさんから「ブログの更新も期待しております!」との有難いメールが。以前、魚鱗さんからも「ブログ、読んではりますよ」とのお言葉をもらったことを思い出した。

そして昨日。午後から時間を作って第49期女流アマ名人戦の会場へ。観戦と、森下先生と阿部健治郎先生とお会いするのが目的だ。
すると、師匠でもある天童の良い悪代官さんから開口一番「ブログの更新は?どうしたのよ、回り道は」と笑いながら言われ( ̄▽ ̄;)←こんな顔になってしまった。

終わってから、天童の子供教室を久々に訪問。
するとO君から「ブログどうなったんですか?」
さらに「スタバ研は解散したんですか?」
本日二回目の( ̄▽ ̄;)←この顔に。
最後には「がんばってください!!」と励まされる始末笑


さらに身近な声も。先月、親友2人と地元の熊野大社に行った時の事。
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1人は以前、「くそつまんねーブログだな」と辛辣な発言をしたアイツである。
さっそくブログを読んでいるか聞いてみると、「タイトルで読みたいと思う記事がなかった。タイトルって大事だわ」
お前は一体…歯に衣着せぬとはこのことか。閉口していると、横でもう1人の親友が笑いながら、まあまあといってなだめる。実はこの2人、飴と鞭のような関係で私にとってとても有難い存在なのだ。
しばらく侃々諤々とやり取り。
「将棋と文章の両立…二兎を追う者は一兎をも得ずなのかなぁ」
それまで黙って聴いていた飴がポツリと一言。彼は聴き上手なのだ。
「両方追ったらいいんじゃないか」微かに笑みを浮かべている。どちらかを選ぶしかないと思っていた私は、衝撃を受けた。
すかさず鞭が、
「お前の本当に書きたい事はなんだ!お前の文章からは魂に響いてくるものがねーんだよ!」
しばしの空白。
「ブログからはお前の持ってる面白さが0.1ミリも伝わって来ない。そこだよ」

本当に書きたい事、か。私はまた筆を走らせる事にした。

観る将女性ファンと阿部健治郎先生

「いらっしゃいませ!」

店内に明るい女性の声が響いた。

「お久しぶりです」

その柔和な笑顔は私に向けられている。

「どうもっす、ご無沙汰してます」

挨拶を交わしながら、いつお会いしても元気な人だなぁと

心の中で呟く。

「ところで、あれ読みました!?」

「あれって?」怪訝な顔で聞き返すと、

「あれです!阿部健治郎先生の記事!」

私は即座に合点がいった。あれのことか!地元の朝刊に阿部健治郎先生の記事が大きく掲載されたのだ。

「もちろん読みましたよ」

「やっぱり!」

女性の弾んだ声が返ってきた。

「私、嬉しくって記事切り抜いちゃいました」

本当に嬉しくてたまらないといった表情で、一気に言葉を紡いだ。

「そういえば、それから!」

どうやら私にまだ話したいことがあるらしい。

「今年の人間将棋阿部健治郎先生が来られましたよね」

私に話しつつも、どうやら映像を思い出しているようだ。

目が天井を見上げている。

「私・・・」

女性は大きく息を吸い込んだ。

「健治郎先生の甲冑姿が見れて、本当にとても幸せでした」

「健治郎先生、本当にかっこよかったっすよね」

そう返すと、

「そう!そうなんです!」

と言って、小さく拍手をしながら最高の笑顔になった。

この女性は自分では全然指さないそうだが、NHK杯も録画して見ているらしい。本当に貴重な観る将女性ファンである。

私はほんのりあたたかい気持ちを抱きながら、店を後にした。

 

そういえば・・・車に乗り込んでから私はある光景を思い出していた。

あれは確か、健治郎先生が奨励会に入る前の竜王戦のことである。県大会に参戦した健治郎先生は、優勝候補に名前が挙がっていた。しかし決勝トーナメントで当時、県内でも5指に入る強豪に敗れてしまう。私は感想戦を遠目から眺めていた。感想戦が終わり、一礼して相手が去った。だが、健治郎先生は盤の前から離れずに一人で駒を動かし始めたのである。

「けん・・・」

私は話しかけようとしたが、それ以上言葉が続かなかった。話しかけられないというよりは、話しかけてはいけない雰囲気だったのだ。

誰かと対話している・・・誰と?

私にはそれが将棋の神様との対話だったように思えてならない。それは今でも強烈な光景として目に焼きついている。

 

健治郎先生の所作は美しい。指導対局の際も駒音はほとんど立てない。駒袋にしまう時も、1枚1枚とても大切に駒を慈しんでいるように私には思える。

子供将棋教室に来てくださって、指導対局が終わりいよいよ最後の挨拶。

「私は、将棋は言葉だと思っています」

この言葉を聴いた時、私はなんだか嬉しくなった。

そして、あの光景が蘇ってきた。

やっぱり対話してた相手は・・・

健治郎先生の飛躍を心で願いながら、その言葉をしっかり心に刻んだ。