回り道~3度の飯より将棋が好き♪~

将棋のエッセイや戦術、私の日常について綴っています。

先崎先生のこと

私は先崎先生の文章が大好きである。

将棋世界に連載されていた頃は、毎月楽しみでたまらなかった。夢中でページを手繰った事が懐かしい。

その先崎先生の新刊が「うつ病九段」である。

amazonの評価も高く、即日購入した。

だが、私は、まだ最後まで読めていない。

読んでは閉じ、読んでは閉じの繰り返しである。

今は25ページで止まったままだ。

先崎学が将棋を指せないなんて・・・・・・」

うつ病九段 先崎学著 25ページより引用

奥様が泣き崩れたというシーンが切なく胸に刺さった。

あの先崎先生が・・・私も痛切な気持ちだった。

だが、先崎先生はその後、見事に病魔を克服し対局に復帰された。

本当に喜ばしい。これからのご活躍を心より祈念致します。

 

そういえば・・・このブログを綴りながら先崎先生との思い出が甦ってきた。なんと今から20年!も前の出来事である。

 

前日夜。いよいよ、明日か。

布団にもぐったものの、興奮してなかなか寝付けなかった。「楽しみだなぁ・・・」

思わず呟きがもれた。局面を思案している間に眠りに落ちたようだ。

当日。早めに会場に着いたので、仲間内でワイワイと練習将棋を始めた。やっぱり将棋は楽しい。

対局は思わぬ熱戦になった。きわどい終盤。どちらが勝っているのかまるで分からない。読み耽っていると、盤側にオーラを感じた。ひっそりと横を向くと、そこにはなんと先崎先生がじっと立っておられた。私はギョッとして、思わず手が止まる。仲間に目で暗に促す。お互い、うなずきあって盤面を崩そうとしたその時。

「なんでやめちゃうの。一番いいとこじゃない」

先崎先生は笑顔だった。対局再開。だが、私は緊張から指し手が乱れて敗れた。感想戦には先崎先生も加わってくださり、こちらにも勝機があった事が判明した。

対局には敗れたが、私は嬉しかった。

「先崎先生、あの・・・」

対局後、私は逡巡したが思いきって尋ねてみた。

「あの連載って全部実話なんですか?」

すると、先崎先生は急に笑い出してまた笑顔になった。

局面の質問と思いきや、まさかの問に虚をつかれたのかもしれない。

「ああ、あれね。フフ、どうだろうね」

煙に巻かれてしまった。気になるんだけどなぁ。

心で呟きながら、指導対局の準備に向かった。

先崎先生の多面指し。手合いは飛車香落ちだ。

私は、右四間飛車定跡を採用。優勢になり、終盤に突入した。形勢に私は自信を持っていた。

だが、妙に玉が寄らないのだ。おかしい・・・パンチは当たっているはずなのに。私は焦りからミスを連発。とうとう逆転負けを喫した。

投了直後。先崎先生の第一声が弾んだ。

「僕のくそ粘りにあっちゃいましたね」

くそ粘りって・・・お互い思わず笑顔になる。

感想戦が終わった後、時間があったのでなんともう一番教えていただけることになった。私の心情を汲み取ってくれたのだろうか。これは先崎先生の提案だった。

手合いはまたしても飛車香落ち。今度こそは!自然と駒音も高くなる。それに呼応するかのように先崎先生もビシビシと応戦。対局はまたしても私が優勢になり終盤に突入。

しかし、先崎先生の玉が今度は空中遊泳をはじめた。のらりくらり。私のパンチをギリギリでかわしながら、中段を彷徨う。それを懸命に追う私。自玉にも危険が迫ってきた。果たしてどちらの切っ先が先に届くのか。心臓の鼓動がどんどん早くなる。だが、先に詰まされたのは私の玉だった。悔しさを押し殺して投了。思わず天を仰いだ。信じられない玉の生命力に驚きを隠せない。そして先崎先生の第一声は「また僕のくそ粘りにあっちゃいましたね」

将棋が楽しくてたまらない。そういう笑顔だった。

今度は明快にこちらに勝ちがあったらしい。負けたけど、本当に面白かったなぁ。まじで。高揚、悔しさ、満足感。

様々な感情が入り乱れながら一礼をして盤を離れた。

プロってまじすげー。まだ残りの対局に奔走する先崎先生を見ながら純粋な感情がとめどなくわいてくるのだった。

 

今日はなんだか25ページから先に進めそうな気がする。

読もう、うつ病九段。

 

 

 

 

 

光陰矢のごとし

お久しぶりです。
最近の更新頻度が月1になってるぞ、ハハ笑
今日で8月が終わってしまう…なんでだろう汗?
愛犬と一緒にグータラ寝そべってたら夏が終わってしまった笑
それにしても月日が流れるのが猛烈に早い…

Twitterは新アカウント作って移行しよう!と思って消したけど、また明日、また明日の繰り返しで結局実現せず←新アカウント作ってから消せよ!という最もな突っ込みが聞こえてきたぞ笑
とりあえずまた一時的に復活しております。
段取り悪し笑

というわけで今回は生存報告のみです。
あべしんブログに生存不明みたいに書かれてたからね。同じ釜の飯を食ったのになんて奴だ全く笑
あべしん君、ちゃんと生きてるぞ~σ( ̄∇ ̄;)

いやあ、久々だと全く筆が走らないぞ。
また定期的に更新…しなさそうな気しかしない笑い

ノーマル四間飛車VS銀冠穴熊③

ご無沙汰しておりますσ( ̄∇ ̄;)

続きです。

再掲 図は△86歩まで

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以下の指し手

▲同歩△45歩▲74歩△66歩▲76銀△65桂馬▲66角△同角▲同飛車△86飛車▲87歩△46歩▲48金引△84角▲86歩△66角にて先手敗勢


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△66歩に対して▲76銀とかわしたのが敗着。ここで評価値が一気に後手にふれた。

▲66同銀として、△76歩に▲88角で耐えるしかなかったようだ。

▲87歩に対して△46歩が鋭い突き出し。取れば△57角があるので▲48金と引いたが大きな攻めの拠点が残った。元々この歩は43にいたものである。

そして△84角がきれいな決め手。

飛車交換した局面は先手敗勢。

駒の損得は全くなし。歩の枚数も全く同じである。ではなぜ敗勢なのか?

理由はいくつかある。

1番は陣形の差だ。

後手の銀冠穴熊が鉄壁なのに対して、こちらの銀冠は46の歩が大きな攻めの脅威として残っている。

次は駒の働きに注目していただきたい。

後手の66角と65桂馬が絶好のポジションだ。

それに対して私の89桂馬は眠ったままである。さらにつらいのは76の銀が完全に取り残されてしまった事だ。

駒の損得は全くなくても、陣形の差や駒の働きでこれ程差がついてしまうのは驚きといえる。大局観は将棋の大きな醍醐味だ。

 

相手の方の構想と巧みな歩使いが見事だった。将棋は負けては修正、の繰り返しである。穴熊は手強いが、まためげずに挑戦したい。

 

 

ノーマル四間飛車VS銀冠穴熊②


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じっと△73桂馬と力をためられて、どうにも模様が芳しくない事に気づいた。プラスになりそうな手が1つも見当たらないではないか。うーん…画面を凝視して思わず長考に沈む。さて、どうしたものか。こちらは現在の布陣が最善形なのでどれも動かしたくないのが正直な所。だが、現実に手番を握っているのは私だ。悩みに悩んだ挙げ句に選んだのは▲18玉。端攻めを放棄する代償に、戦場から玉を遠ざけた。ただし、善悪は微妙。苦渋の決断だったと言える。

それに対して猛者は△44歩。


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これを仮に▲同歩と取ったと仮定しよう。

以下△同角に▲45歩△33角と進んだとする。


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何気ない手順かもしれないが、この局面は振り飛車大損である。なぜか?理由はいくつかある。

1つは猛者側の歩が4筋に自由に使えるようになったことだ。具体的には後の46歩の叩きが急所。43歩のままだったら、当然ながら44にしか歩は進めないが、持ち駒になった事で46の地点に使う事が可能となった。これは、43の歩が46の地点までワープした計算になる。しかもそのタイミングは、対局者が自由に選べる。まるで、手品のようだ。46に金を誘えば、57の空間に角を打つ筋が生じそうだ。

さらに歩を持ち駒にしたことで、攻めのバリエーションが広がった。7、8筋方面で角頭を攻めるのに役立ちそうである。

そして、持ち歩の数がこちらは0で猛者は1枚。この差は見た目以上に大きい。

細かい所だが、この辺の感覚がつかめれば一気に将棋が面白くなると思う。

よって私は△44歩を取らずに▲75歩と反撃。

それに対して△86歩と突いてきたのが下図だ。


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歩がぶつかりすぎてわけわからんσ( ̄∇ ̄;)

だが、この展開は穴熊側が望むところ。

なぜなら、戦いが激しくなれば玉の堅さがもろに響いてくるからだ。

穴熊戦では端攻めが心の拠り所なのだが、今回はその切り札も使えない。銀冠穴熊は上部に厚い上に、横からの攻めにも隙がない。

ここからの数手が勝敗に直結する重要な場面だ。私は気合いを入れ直して、迎え撃つ覚悟を決めた。

続く

 

ノーマル四間飛車VS銀冠穴熊①

珍しく?将棋の記事である。

将棋ウォーズにて、無敗の猛者と遭遇。

ラッキー!無敗を止めるチャンス!!と意気込む。かつてのエース戦法、ノーマル四間飛車を採用。対して猛者は流行りの銀冠穴熊

そして迎えた中盤戦。


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△73桂馬で後手陣は全軍躍動。

これは…私は長考に沈んだ。

続く

 

 

いろいろな事

書きたいことがたくさんありすぎるので、箇条書きにします。

 ①東北ココからの阿部健治郎先生の特集が

最高だった。本当に全国放送してほしい。

山形だけではあまりにももったいない。

随所に健治郎先生の語録が出て来て、ファン垂涎。スクリーンショットもたくさんしたのに、なぜブログに載せなかったかというと、著作権の事があるから(´・c_・`)

映像で見る健治郎先生の所作は本当に美しかった。谷川先生の対局姿や所作の美しさを継承するのは、健治郎先生だと個人的に思っている。

②エカテリーナちゃんとオレグさん

前編に続き、後編もとても楽しかった。

名旅館「滝の湯ホテル」も満喫された模様。

この滝の湯ホテルに大会の前日に宿泊した輩あり。だがあまりの素晴らしさに温泉気分になり、翌日惨敗したそうな。完全に蛇足です笑

エカテリーナちゃんとオレグさんの活躍を心から祈念。

③小中高生県大会

いろいろなドラマがあった。本当に一言では語り尽くせない。負けた選手にはこれが幸運のきっかけになるかもしれないと言いたい。

敗れて初めて敗者の気持ちが分かり、優しくなれる。それはこれからの人生においても、固有の素晴らしい財産だと思う。私も負けてたくさん泣いた。その時の経験は今も大切な宝物だ。どんなに強い人でも必ず負ける。ぜひこの経験を次に繋げて、今度は自らの手で道を切り開いてくれ。

代表になった選手は、結果云々より自分を信じて全力を出しきってほしい。それが敗れた選手に対する責務だと思う。

敗者にも勝者にも心からのエールを。

将棋は結果として「勝敗」がつくけれども、人生という視点に立てば実はどちらも勝者かもしれない。

④あべしん君

山形新聞の自戦記はとても面白かった。

そして今日のブログ。

https://twitter.com/absn11/status/1006843977893535745?s=19

毎回、着眼点の鋭さと読みごたえには舌を巻いている。

情熱を持った同士とは心強いものだ。

お互い楽しみながら続けていこう。

⑤今日は久しぶりに水曜教室へ。すると、ダイヤの原石と遭遇。この時の胸の高鳴りは指導者特有のものだろうか?他にも有望な才能がたくさんいて、心踊るものがある。

しかし、伸び悩んでいる子供がいるのも事実だ。一生懸命毎回通ってくる子供で、伸び悩んでいると尚更気になる。限られた時間で全員と対局できるわけではないので、歯がゆさも感じるのが正直な所。

 ⑥昨日、試験的に教え子とネット対局をして電話で感想戦をしてみた。

結果は「手応えあり」

 今、私が行っている個人指導は相手のお宅に直接伺う訪問型の将棋講座。遠方の人や、自宅に来られるのはちょっと…という方には扉を開けれずにいた。

だが、これなら上記の方ともご縁ができる可能性あり。引き続き検討してみたい。

⑦今年の3月からヨガ教室に通い始めた。

新しい環境に入る時は、やはり緊張する。

将棋教室に新規入会する子供の気持ちが、ちょっとだけ分かったような気がする。

月3回で1回のレッスンは1時間なのだが、ものすごく気分転換になる。

日常生活とは違う所に身を置くというのは、とても大事な事だ。そして、講師の先生がとても魅力的である。(男性です、念のため笑)

私もあやかりたいものだσ( ̄∇ ̄;)

Perfumeのニューアルバム発売&アリーナツアー決定!!!!

今年の2月の幕張メッセでのファンクラブ会員限定ライブでは、The best thingを生で聴けて感涙。そしてあれからはや4ヶ月。ビッグニュースが飛び込んできた!

8月にアルバム発売、9月からは全国アリーナツアー!!

遠征バンザーイ♪ヽ(´▽`)/

また忽然と姿を消す可能性が浮上中笑

 

⑨最後はこれからの夢について。

1つは地元で将棋教室を立ちあげること。

もう1つは、電子書籍を出版すること。

内容はプロ棋士の先生方とお会いした時のエッセイ等。

本屋に行く度に、「絶対に自分にも生涯1冊は本が出版できる」と思い続けてきたので

絶対に実現する。

 

他にも書きたいことがあるが、ひとまずはこんな感じで。

 さて明日の朝になると冷静さを取り戻して大幅に削除してしまいそうなので、今すぐに更新してしまおう。で、後から後悔するいつものパターン笑

 

 

 

 

 

 

 

 

 

阿部健治郎先生特集

本日19時半より、東北ココからで阿部健治郎先生の特集がNHK山形にて放映される。

30分の番組で、健治郎先生にずっと密着取材されていたようだ。その熱意は健治郎先生も「一体いつ休んでるんですか」と苦笑いしながら、舌を巻くほど。ちゃんと休んでますよ~と笑顔で答える取材陣の方々は、ものすごくいきいきとしていて元気溌剌。そして、健治郎先生の魅力を余すところなく伝えたいという情熱と気迫に溢れていた。

一体どんな番組に仕上がったのだろうか?

本当に楽しみだ。

今日は絶対に定時で帰るぞ笑